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「仕事や職場関係が辛くてうつ病になりそう」
「うつ病だけど働かなきゃいけない。でもどうすれば、、、」
うつ病と仕事の関係は非常に難しい問題ですよね。
僕は36歳の時にうつを患い、ひどいときは何度も自殺未遂を繰り返していました。
今は寛解こそしていますが、ふとした原因で再発することもあります。
そんな僕でもうつ病とうまく付き合いながら仕事をすることでうつ病・無職の状態から3年で年収1000万円に到達しました。
この記事ではうつ病の当事者であり、寛解はさせたもの、その後も何度もうつ病を再発している管理人がうつ病と仕事の付き合い方について自身の経験や実践を元に解説します。
うつ病だからといって人生を諦める必要もないし、幸せになっていい
うつ病は新たな自分の発見.
うつ病の人には強みがある
それが僕の持論であり、行動指針です。
ぜひ、最後までご覧ください。
持論:うつ病の人ほど稼がないといけない
一般的にはうつ病などメンタル疾患を抱える人は「お金や仕事だけじゃない」生き方や価値観を持つことが大事とされています。
ただ、うつ病になった当事者とて、また妻もうつ病である僕の持論としては
うつ病の人ほど稼がないといけない
です。その理由は以下の3つです。
- うつ病で利用できるサポートにも限界がある(特にうつ病夫婦は大変)
- うつ病にはゴールがない
- 稼ぐことで心理的安心が大きく得られる
です。それぞれ詳しく解説します。
うつ病で利用できるサポートにも限界がある
まず、うつ病で利用できるサポートはいくつかありますが、それにも限界があるということです。
うつ病になると治療費が軽減される「自立支援医療制度」や、所得税や住民税で控除が受けられる「精神障害者保健福祉手帳」などがもらえるというのがありますが、正直、これらのサポートの効果は限定的です。
もちろん、その節約生活を受け入れることが出来ればいいですが、実際には色んなストレスや不安が生まれます。
特に僕は夫婦ともどもうつ病なので、何かと我慢をしないといけない生活はお互いのメンタルに悪影響を及ぼしてしまいます。
うつ病にゴールがない
さらにうつ病は一般的な病気と違ってゴールがありません。
うつ病は完治もないですし、再発もするからです。
僕も36歳で初めてうつ病になってから何度も再発しています。
ですので、長期的な付き合いをしていくなかでお金の問題はとても重要になります。
稼ぐことで心理的安心が大きく得られる
また、収入があるというのはメンタル的にも大きな安心を与えてくれます。
正直、どんな薬や気分晴らしよりも安心感が得られる気がしています。
ちょっとした気分の落ち込みの時においしいものを食べたり、お出かけするということが気軽にできるのは非常に気分的にも良いです。
また、将来の不安も和らぐというメリットもあります。
うつ病の人でも稼げる
また、一番言いたいのは、うつ病の人でも「稼ぐことはできる」ということです。
これは無理に強くならなくても、無理に頑張らなくても、ということです。
うつ病のうつ病の人特有の「強み」があるのです。
それを自覚し、活用することでうつ病でも稼げます。
つまり、
「うつ病を患っていること自体大きな欠陥を抱えている」
「うつ病だから普通に働けない」
と考えるのではなく、うつ病でも強みを活かした働き方は手に入れられるということをぜひ、知っていただきたいです。
働くのが辛いほどのうつ病の時は「まずはしっかり休む」
とは言え、働くのが辛い、何もできない状態にある場合はまずはしっかり休みましょう。うつ病を抱えたまま、状況が改善しないままに働き続けることはうつ病を悪化させる一方です。
うつ病は沼のようなもので悪化させるとどんどん深みに嵌ってしまい、治すのに時間がかかってしまったり、治りにくくなります。
というのも、僕がかつてうつ病だった時に寛解させないままに再就職をして、一週間も働くことができずさらにうつ病を悪化させてしまった経験があるからです。
「自分がうつ病かどうかよくわからない」という方は以下の項目をチェックしてみてください。
- 抑うつ気分
- 興奮・喜びなし
- 体重減少
- 不眠
- 焦燥・制止
- 疲労感
- 無価値・罪責感
- 思考力・集中力減退
詳しくはコチラの動画をご覧いただければと思います。僕の経験上もこちらの内容のほとんどが該当しました。
いきなりやめるとさらに症状を悪化させてしまう
ただ、いくら仕事が辛いからといっていきなり仕事を辞めてしまうのはおすすめしません。
その時は辛い環境から逃れられて一時は気持ちが楽になるものの、将来の不安定さがさらにうつ病を悪化させる可能性があります。
「傷病手当金」でうつ病での休業でもお金がもらえる
この時に利用したいのが「傷病手当金」です。
傷病手当金は、労務不能な状態にある被保険者の生活を保証する制度で、給料のおよそ3分の2の金額を最大で1年6ヵ月の間受け取ることができるものです。
心療内科などで診断書をもらえば、うつ病でももらうことができます。
まずは、こちらの制度を利用するようにしましょう。
うつ病の人の働き方:ネガティブを「強み」として転換する
さて、いよいよここから本題。
うつ病の人が持つ強みとは何かについて解説します。
うつ病を抱える多くの人に共通なのが「ネガティブ」ということ。
自分のことや人づきあいのこと、そして将来のことに何かと悲観的になってしまいます。
これが強みに変えられます。
どういうことかというと「色んな事を先立って悲観的に考えてしまう」ということが強みに変えられるのです。
具体的には以下のような場面で役立ちます。
- リスクマネジメント
- 危機管理
- チームのメンタルマネジメント
リスクマネジメントとは、「これから起こる可能性のある危機・危険に備えておくための活動」を指します。
また、危機管理は「すでに起こってしまったトラブルに関して、事態がそれ以上悪化しないように状況を管理すること」です。
どちらもトラブルやピンチというものに感度が高くないと対応できません。
世の中には危機意識が弱い、あるいはポジティブの度が過ぎて周りが見えず行動してしまう人や上司が意外に多かったりします。また、考えることを放棄しているような人も多いです。
そんな時にうつ病の人が感じる「色んな事を先立って悲観的に考えてしまう」能力は非常に役立ちます。
また、うつ病とまではいかなくても、何かしら生きづらさを感じている人もいます。無自覚的に自分のメンタルを追い込んでしまっている人います。そういった人たちのメンタルのケアができるというのも非常に有益なスキルです。
「先読み」「深読み」は快適な仕事環境づくりにも重要なスキル
さらに「先読み」「深読み」は自分が快適なペースで仕事するためにも重要なスキルです。
僕は気分に波があって仕事がすごくできるときと頭が全く回らなくなるというのがランダムに訪れます。
つまり、一定ペースで仕事ができないのです。
そこで「先読み」「深読み」スキルを活かして、周りには先々を踏まえた仕事の進め方をしているように見せて、中身は波の中で仕事を進めるということもできるのです。
うつ病を抱えながら仕事する際の心構え
うつ病は治ったとしても再発する可能性が多いことで有名です。その表れとしてうつ病が治った時には完治とは言わず、寛解と表現します。
寛解とは治療をつづけながら、病気の症状がほぼ消失した状態です。 このまま(治療をやめ)治る可能性もありますが、再発する可能性もあります。
実際に、治ったと思っても再発してしまうのがうつ病です。
つまり、うつ病は今後も付き合っていかなければならない病気でもあります。
僕自身もうつ病を寛解させてから何度もうつ病を再発しています。
しかし、その度に自分をコントロールして再発したうつ病と付き合いながら仕事しています。
具体的な心構えに関していくつかご紹介します
完璧を目指さない
まず、今与えられている仕事に関して完璧を目指さないということです。
うつ病になると頭がうまく回りません。僕自身の感覚で言うとチェーンが錆びた自転車を無理矢理漕ぐ様なイメージです。
そんな時に完璧を目指そうとしてもうまくいかず、むしろ自分を追い詰める一方になってしまいます。
完璧よりも完了を目指す。とりあえず終わらせる。
これに注力する様にしましょう。
気分の波があることを自覚する
「気分で仕事をするのは良くない」というのが一般的ですが、僕はその気分に逆らわないようにしています。気分が沈んている時は露骨に態度にも出します。
その代わり、気分が乗っている時はより多くの仕事をこなすようにしています。
まさに周りから見れば気分で仕事をしている様に見えるでしょうが、これでトータル帳尻が合うようにしています。
他人の意見より自分の気持ちを最優先
仕事上、どうしても避けられないのが人との付き合いです。そんな中で、僕は何よりもまず自分の気持ちや感情を最優先するようにしています。
例えば、さきほどの気分の波の話で言うと「しんどい時は全力で人に頼る」「人に任せる」といった感じでふるまっています。
もちろんそれでいい気分をしない人は少なからずいるはず。
でも、それを気にしていてはトータル全体に悪影響が出てしまいます。
ですので、「中途半端に振る舞って全体に迷惑をかけてしまう」よりも自分の気持ちを最優先するようにしましょう。
しんどい人とは徹底的に線を引く
また、人付き合いの中で仕事の内容うんぬんかんぬんというより性格的に合わない人もたくさんいます。
そう言う時は思い切って線を引く様にしましょう。
必要最小限のコミュニケーションに留めるようにしてなるべくストレスを抱えることのないようにしましょう。
うつ病だからこそ自分の働きやすい環境を探す
また、仕事環境そのものを変えることも重要です。
僕自身、もともと苦痛だった電車通勤がうつ病になってさらにひどくなったり、人とのコミュニケーションが難しくなってしまいました。
うつ病復帰後に働いていた会社は月〜金まで電車で片道40分で通う、残業もさほどない会社だったのですが電車通勤やコミュニケーションがしんどくなってやめてしまいました。
そこからリモートワークで働ける職場を見つけることに成功して、うつ病とうまく付き合いながら働けるようになりました。
職場環境を見直す、自分の働きやすい環境を探すということも検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、うつ病を抱えながらの仕事について解説してきました。
もちろん、これを実践すればすっかり楽に仕事できるというわけではないですが、心の負担はだいぶ軽くなると思います。
僕自身も、しんどい時ももちろんありますがうつ病を抱えている自分を責めないことが一番だと思います。
ぜひ、参考にしてください。