「仕事が辛くてうつ病になりそう」お金がもらえる制度について解説

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こざーなです。今回は

「うつ病で仕事がしんどい!やめたいけどお金のことが心配!」

という方向けに、うつ病で退職した後に、お金がもらえる制度についてお話したいと思います。

僕自身、数年前にうつ病を患ったときに、この辺りの制度を知らなくて損をしていました。でもその後、嫁さんがうつになったときにこの辺りの制度を利用してなんとか家庭崩壊をまぬがれたので今困っているという方も、把握してもらって、当座の安心を手にしてもらえればと思います。

うつ病で退職しても最大2年6ヶ月お金がもらえる!

まず結論を言うと、うつ病で退職した場合、最大で2年6ヶ月お金がもらえます。

年齢や状況によって期間やもらえる金額は変わるものの、結構長い期間お金がもらえるのはとても安心ですよね。

そして、実際にお金をもらえる制度としては

  • 傷病手当金
  • 失業手当(失業給付)

この2つがあります。それぞれでもらえる金額と期間については以下の図になります。

それぞれについて詳しく解説します。

うつ病でお金がもらえる制度①:傷病手当金

まず、一つ目に傷病手当金です。全国健康保険協会によると

傷病手当金とは、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。
引用元:全国健康保険協会

となります。簡単に言えば会社の健康保険の給付制度で、病気や怪我で働けないときに保険協会がお金お渡ししますよ、ということです。

普段決して安くない保険料を支払っているわけですから利用することに全く遠慮はいりません!
(うつ病の人の中には正義感が強かったり、下手に我慢強くてさらにこじらせてしまう人が多いので)

傷病手当金でもらえるお金

傷病手当金でもらえるお金の計算方法ですが、

支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準月額を平均した額

となりますが、手っ取り早く考えると最近1年間の平均月給の2/3がもらえるということです。

ここで注意なのが手取りではなくて、額面ということです。

標準報酬の対象となる報酬は、基本給のほか、役付手当、勤務地手当、家族手当、通勤手当、住宅手当、残業手当等、労働の対償として事業所から現金又は現物で支給されるものを指します。なお、年4回以上の支給される賞与についても標準報酬月額の対象となる報酬に含まれます。

詳しくはこちらを参照してください。
全国健康保険協会ホーム:標準報酬月額・標準賞与額とは?

傷病手当がもらえる4つの条件

さて、この傷病手当がもらえる条件ですが

  • 業務外の原因の病気やけがによりはたらけなくなった
  • 仕事に就くのが困難
  • 連続する3日間を含み、4日以上仕事を休んだ
  • 休業期間中に給料を受け取っていない

という4つがあるのですが、最も簡単なのは病院でうつ病の診断書をもらうのが手っ取り早いです。

傷病手当金の手続きの流れ

基本的に傷病手当金の手続きは会社とのやりとりとなります。

  1. 会社に「うつ病で働けない状態」であることを報告し、長期間休む旨を伝える
  2. 保険者(協会けんぽや保険組合)から傷病手当金支給申請書を取り寄せ、「被保険者記入用」の2枚を作成。
  3. 医師に「療養担当者記入用」の記入を依頼。

医師に傷病手当金支給申請書の「療養担当者記入用」の記入を依頼します。これは、休職期間中に「働けない状態」であったことを証明してもらう書類です。書類作成に2週間程度かかることもあるので、早めの依頼が肝心です。

  1. 会社に「事業主記入用」の記入を依頼する

会社に傷病手当金支給申請書の「事業主記入用」の記入を依頼します。これは、休職期間中に給与が支払われていないことを証明してもらう書類です。

  1. 傷病手当金の支給申請をする

4枚の書類が揃ったら、保険者(協会けんぽや保険組合)へ傷病手当金の支給申請をします。支給申請は会社を経由して行うのが一般的ですが、本人が直接郵送しても問題ありません。申請が遅れると支給日も遅れてしまうため、手当金をできるだけ早めに受給したいという場合は迅速な申請を心がけましょう。

注意!傷病手当金でお金が入るだけじゃない!

さて、ここまでは傷病手当金でお金が入るということに関して詳しく説明してきましたが、実はお金が入るだけでなく、新たに自分で支払いをしなければならないものが増えます。

それが

住民税・保険料・年金

です。

住民税

今まで会社のほうで天引きされていた住民税を自分で支払うことになります。傷病手当金自体は課税対象外なのですが、住民税は前年の収入に対して計算されるものなので基本的には減額できません。

保険料

保険料に関しても自分で支払うようになります。さらにはこれまで会社と折半だったのが自分だけで支払うようになります。なので2倍以上となります。

年金

年金も自分で支払うようになります。

傷病手当金のその他の注意点

そのほかに傷病手当金に関する注意点をまとめます。

実際に手元に入ってくるのに時間がかかる

傷病手当金は、傷病手当金請求書が当組合に届いて(受付して)から、審査確認後、おおよそ1ヶ月程で振込されます。
しかし、組合の手続きの進め方や審査に時間かかることも多く、受け取りまで2ヶ月ほどかかることもあります。

毎月手続きが必要

傷病手当は基本的に医師の証明書が前提となります。

マル秘情報:傷病手当金をもらっている間に退職する場合は国民健康保険に切り替える
傷病手当をもらっている際にうつ病がよくならず退職することもあると思います。

そのときに選択を迫られるのが保険をどうするかです。

具体的には任意継続保険か国民健康保険が選べますが国民健康保険がおすすめです。

なぜなら、国民健康保険の場合、のちに失業保険に切り替えた際に還付を受けられるからです。

うつ病でお金がもらえる制度②:傷失業手当(失業給付)

さて、傷病手当で18ヶ月間お金がもらえることがわかりました。

その間にうつ病の症状がよくなればいいですが、そうでなかった場合、今後は失業手当という制度が利用できます。

失業手当とは、公的保険制度の一種で、正式には「雇用保険」と言います。加入者は、失業した場合や自己都合での退職にあたり、「失業手当(正式には基本手当)」を受給することができます。

失業手当は、失業した人が安定した生活を送りつつ、1日でも早く再就職するための支援として給付され、新しい職に就くまでの経済的支えになる制度です。

失業保険でもらえるお金

傷病手当金でもらえるお金の計算方法ですが、

退職前6ヶ月の給与総額/12ヶ月間の各月の標準月額を平均した額

となりますが、手っ取り早く考えると最近1年間の平均月給の2/3がもらえるということです。

だいたい50〜80パーセントになります。

通常であれば3ヶ月ですが、特定まるまるで10ヶ月45歳以上だと12ヶ月もらえます

失業手当がもらえる4つの条件

さて、この失業手当がもらえる条件ですが

「就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、職業に就くことができない」

というのが前提となります。

で、この場合ポイントになるのが

・「「就職しようとする積極的な意思」があるかどうかをどう証明するか
・職業につくことができない

をどう証明するかです。

傷病手当と違うのが、就職しようとする意思があっていつでも就職できる能力が必要であるということです。

具体的にはハローワークで求職の申込をしたうえで、求人に応募したり面接を受けたりしていなくてはなりません。そのため、次のような方は失業手当の給付対象となりません。

仕事に就く意志と能力があると認められない方
・けがや病気の治療のため、すぐには仕事に就けない方
・妊娠・出産・育児のため、すぐには仕事に就けない方
・定年などで退職し、しばらく休養するつもりでいる方
・結婚を機に退職し、しばらく家事に専念するつもりでいる方、など

また、条件2|雇用保険の加入期間が過去2年間で通算12ヶ月以上ある
失業手当を受け取るには、雇用保険の加入期間が離職前の2年間で通算12ヶ月以上なければなりません。ただし、会社都合で仕事を辞めざるを得なかった方や自己都合であっても正当な理由があった方はその期間が半分(1年間で通算6ヶ月以上)に軽減されます。

失業手当の手続きの流れ

基本的に傷病手当金の手続きは会社とのやりとりとなります。

1. ハローワークで求職の申し込み(離職票と求職票の提出)を行う
2. 7日間の待期期間
3. 雇用保険受給説明会と失業認定日に出席
4. その後1週間程度で初給付
5. 以降は毎月(4週間に一度)の失業認定日に出席、その後約1週間程度で給付

吉報!住民税などが減額になっている!

さて、ここまでは傷病手当金でお金が入るということに関して詳しく説明してきましたが、実はお金が入るだけでなく、新たに自分で支払いをしなければならないものが増えます。

それが

住民税・保険料・年金

です。

住民税
今まで会社のほうで天引きされていた住民税を自分で支払うことになります。傷病手当金自体は課税対象外なのですが、住民税は前年の収入に対して計算されるものなので基本的には減額できません。

保険料
保険料に関しても自分で支払うようになります。さらにはこれまで会社と折半だったのが自分だけで支払うようになります。なので2倍以上となります。

年金
年金も自分で支払うようになります。

つまり、

失業手当の注意点

そのほかに傷病手当金に関する注意点をまとめます。

実際に手元に入ってくるのに時間がかかる

傷病手当金は、傷病手当金請求書が当組合に届いて(受付して)から、審査確認後、おおよそ1ヶ月程で振込されます。
しかし、組合の手続きの進め方や審査に時間かかることも多く、受け取りまで2ヶ月ほどかかることもあります。

毎月手続きが必要

傷病手当は基本的に医師の証明書が前提となります。+

マル秘情報:傷病手当金をもらっている間に退職する場合は国民健康保険に切り替える
傷病手当をもらっている際にうつ病がよくならず退職することもあると思います。

そのときに選択を迫られるのが保険をどうするかです。

具体的には任意継続保険か国民健康保険が選べますが国民健康保険がおすすめです。

なぜなら、国民健康保険の場合、のちに失業保険に切り替えた際に還付を受けられるからです。

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